専攻医募集
医局長 門脇俊
整形外科の「推し」
整形外科は、骨・関節・筋肉・靭帯・神経といった体を動かすための器官―「運動器」の健康を守る専門家です。運動器は人が自立して生きる基本となるもので、例えば「動かなかった手が動く」、「歩けなかった人が歩ける」など、自由に動きたいという誰もが持っている望みを支えているのです。運動器の機能低下によって転倒し骨折を生じれば、命の危機を招くこともあり、これを防ぐという意味では整形外科は生命に直結した診療科であります。他方でスポーツや趣味を楽しむために運動器の健康をサポートできる点では、人生をより豊かに彩ることができる診療科であるといえます。
我が国において整形外科の患者数は内科に次いで第２位であり、国民の抱える症状の第１位が腰痛、第２位が肩こり、第３位は手足の関節の痛み、と整形外科疾患が上位を占めています。国民の多くが運動器疾患で悩んでおり、整形外科のニーズが非常に高いことがわかります。厚生労働省発表の「必要医師数調査」でも整形外科が第１位であり、人口の高齢化が進むにつれてさらに整形外科のニーズは高まるものと予想されます。
島根大学整形外科の「推し」
当整形外科は指導医のサポートのもとで比較的早期から執刀経験を積むことが可能です。初期研修中から大腿骨近位部骨折に対する骨接合術を中心に執刀を開始し、専門研修では関節内骨折などの複雑な骨折の手術、関節鏡手術、人工関節といったより専門性の高い手術も執刀してもらいます。専門研修を修了し整形外科専門医を取得した後は、自らで治療計画を立て、手術術式を検討し、執刀も最後まで自力で終えられるよう修練を積んでいきます。当教室は少ない医局員の中で、全国の大学病院としては多い年間1,000件程度の手術をこなしています。歴史の浅い小さな教室ではありますが、それゆえに若い頃から多くの症例や執刀を経験するチャンスも多く、一人一人の役割や責任が大きいことが整形外科医としての成長には有利であると自負しています。
関連病院は県内に広く存在しており、それぞれに特色があるため、キャリアプランやライフプランに応じた勤務先選択の相談に応じることができます。また近年地域枠推薦入学や自治体からの奨学金受給により一定期間のへき地勤務が必要な方も、該当する関連病院が複数あるため安心です。
島根大学整形外科は若き整形外科医の力を求めています。一緒に整形外科をやりましょう！
入局のお問合せ
医師免許を有する方もしくは取得予定の方で当医局に入局を希望される方は以下まで電話、メール、ファックスいずれかで連絡してください。
また見学や相談も随時受け付けておりますので遠慮なくお問合せください。Tel：0853-20-2242Fax：0853-20-2236E-mail: masaru11@med.shimane-u.ac.jp
島根大学医学部整形外科学教室 医局長 門脇俊