診療情報

脊椎・脊髄

助教 河野 通快

脊椎脊髄外科について

くびから腰の背骨の手術治療を担当する分野は「脊椎脊髄外科」と呼ばれます。当院は脊椎脊髄外科専門医基盤研修施設に認定され、退行性疾患、外傷、感染症、腫瘍等の幅広い脊椎疾患に対応しています。心疾患や内分泌代謝疾患などの基礎疾患を有する症例の割合が高く、内科系診療科と緊密な連携のもと治療に当たっています。また外傷や麻痺など急性期の病態に対する緊急手術が多いことも特徴です。

内視鏡を使った脊椎手術

腰椎に関連した症状として、「腰痛」や「あしの痛み・しびれ」があり、太ももの裏を通りあしへ走る痛みやしびれを「坐骨神経痛」と呼びます。「坐骨神経痛」の主な原因疾患として、「腰椎椎間板ヘルニア」と「腰部脊柱管狭窄症」があります。

これらの疾患に対する従来の手術治療は大きな皮膚切開が必要でしたが、近年では脊椎内視鏡手術と呼ばれる体の負担が少ない方法が開発されています。当院では和歌山県立医科大学から技術指導を受け2012年から内視鏡手術に取り組み、2022年までに400例以上の経験を蓄積しています。脊椎内視鏡手術は2cm未満の皮膚切開にとどまり、筋肉のダメージが抑えられるため術後早期の痛みが少なく、1週間から10日程度での自宅退院が可能です。このように脊椎内視鏡手術は小さな負担でピンポイントに治療ができることが最大の利点といえます。

診療実績(脊椎手術)

脊椎グループ2022年度2021年度2020年度2019年度2018年度
頚椎手術29件36件38件53件44件
  後方除圧19件22件31件43件38件
  後方固定8件12件5件7件4件
  前方固定0件0件2件0件1件
  腫瘍2件2件0件3件1件
胸腰椎手術75件89件87件81件83件
  後方除圧(内視鏡)49(44)件54(50)件56(52)件43(37)件61(53)件
  後方固定23件31件31件34件19件
  前方固定2件0件0件1件1件
  腫瘍1件4件0件3件2件
その他14件11件14件11件12件
脊椎手術(合計)118件136件139件145件139件

※部位の重複例を含みます。